ゲーミングノートPCはやめとけの意味を実感した話

脳内お買い物会議

2025年、PCパーツの高騰が本格化していたため、その年末に焦ってWindowsマシンを購入することに。当時のメインマシンはMacBookAir(M2)を使っていたが、どこでもゲームができる環境に興味が出てゲーミングノートPCを検討することになった。今回はそこで得た知見を共有したい。

いきなり結論

内蔵GPUが優れたモバイルPCを買え
グラボが要るならデスクトップPCを買え

さて、順を追って解説していこうと思う。「ゲーミングノートPC やめとけ」みたいなGoogle検索のサジェストは有名だが、これを実感する結果になった。なお、多少PCの知識がある人向けに書いているので注意。

グラフィックボード搭載ノートPCの幻想

一見、ゲーミングノートPCは「携行可能で高性能な理想環境」に思えるが、そこには大きな落とし穴がある。

幻想1:Type-C充電

わしが抱いていた最大の幻想はこれ。MacBookProみたいに140Wくらいの高出力なType-C充電器があればいいと思っていたが全然違った。

グラフィックボードを積んでいるような高性能なゲーミングノートPCは、140Wでもぜーんぜん電力が足りない。電力が足りないので純正のクソデカACアダプタを持ち運ばないと本来の性能が出せないのだ。

生成AI画像でイメージだけでも伝えたい。持ち運びたくない

結果、荷物の肥大化を招く。携行不可能とまではいかないが障壁になる人も多いレベルになるだろう。

幻想2:GPU性能

先述した充電による性能の変化もそうだが、そもそもの性能も中途半端だ。CPU性能はそれなりに近い性能が出るものもあるが、GPUはそうはいかない。

例えば、2026年1月時点のメジャーな普及帯のGPUはNVIDIAのRTX5060だが、モバイル版のRTX5060はデスクトップ版のRTX5050程度の性能しかない。

そのため、デスクトップであればRTX5060程度で十分と考えていても、ノートPCになればRTX5070以上が必要になるため、想像以上に予算を食う。

何なら5070でも少し足りないくらいなのだ

幻想3:携行性

普段からMacBookPro16インチを持ち運んでます、みたいな人であればそんなに気にならないかも知れないが、わしの携行性の基準はMacBookAirの約1.2kg。グラボ搭載でこの水準のゲーミングPCは本当に少ない。たまたま見つかったとしても先述の充電器問題がある。

とは言え、多少は割り切るという判断もあるかも知れない。しかし一度MacBookProを買ってみて400gほど重量が増えたときのストレスを知っているので、割り切ることはできなかった。

懸念の多いゲーミングノートPC、どうすればいいのか

結構全力でゲーミングノートPCへの乗り換えを検討したが、上記のような見解に至ってしまい踏みとどまっていた。諦めかけていたとき「GPU搭載モデルを諦める判断に至る発見」をする。

ゲーミングUMPCという存在

UMPCはUltra-Mobile PC の略である。細かい定義を書くと怪我をしそうなのでざっくり書くと10インチ以下のモバイルPCだ。たとえば最近量販店でも見かけるようになったSteamDeckや、ROG AllyMSI Clawなどのたぐい。

このPCたちは内蔵GPUでゲーミングPCの名を冠している。そんな性能を出すことが可能なのか、と疑いの気持ちで調べてみたが驚いた。

2025年のモバイル向けCPUはゲームが快適に動作するレベルの内蔵GPU

もちろん高品質な設定でプレイできるわけではないが、正直ここまで性能が良いとは思っていなかった。いにしえの自作PCおじさんなので、内蔵GPUは外付けGPUが不調なときに画面を映してくれる最終手段でしかなかったのだ。

特に驚いたのはRyzenAIシリーズ。ものによってはモバイル版RTX4060相当の内蔵グラフィックのものまであるらしい。搭載マシンは少ないがロマンを感じざるを得ないレベルだ。こうなってくるとゲーミングPCって一体誰のためのものなんだ、という疑問が湧いてきたが一旦置いておこう。

内蔵GPUゲーミングノートPCという選択

ゲーミングノートPCという幻想に打ちひしがれたわしを救ってくれる存在となったこの選択肢。いやまて、これ、普通のノートパソコンや。

IntelならCore Ultra 7 258V以上、AMDならRyzen AI 7 350以上のPCを買え

調べた結果、このあたりがゲームをそれなりにプレイできそうなラインになっていたように感じた。いま流行りのCopilot PCの基準をクリアしたCPUなので選択肢もある。何より、UMPC界隈はこのあたりのCPUが主流だったのでとても参考になった。

この手のCPUはappleのMチップと同様にRAMとVRAMが共用なので32GBはメモリが欲しいという点は注意だ。(だからグラフィック性能がよいのだ、しらんけど)

以上を踏まえ、わしは最終的にOneXPlayer X1 Airを購入。そのレポートもそのうち出そうと思う。

OneXPlayer X1 Airはちょうど見出しに書いたくらいの性能で、実際にほとんどのゲームは設定を工夫して快適にプレイできている。驚いたが、激重で有名だったホグワーツレガシーですら遊べている。

MacBookAir(M2)から重量も400gほど軽量化され、性能もほとんど下がっていない。実に美しい鞍替えができたと言えよう。

内蔵GPUが優れたモバイルPCを買え、グラボが要るならデスクトップPCを買え

繰り返しになるがこれに尽きる。筆者は現状内蔵GPUで作業もゲームも満足できているが、本格的に写真を何百枚も処理する日々になる、とか4Kでゲームがしたい、とか欲望が深くなってきたら結局デスクトップも検討するのだろう。そういった状況になってもモバイルPCと役割が被らなくて済むのもいいところかもしれない。

購入を検討してみて、ゲーミングPCはかなりピーキーな製品帯なのだと思い知った結果になった。ロマン製品として買うか、周辺機器含め色々選ぶのがめんどくさいから買うか、どちらにせよ金持ちしか買えない気がしてきた。

自分の生活を鑑みて、ほとんど家にいるなら大人しくデスクトップのゲーミングPCを買った方が幸せになる確率は高いと思う。外にいることが多いからノートPCが欲しいけどゲームもしたい、くらいなら内蔵GPUが優れたノートPCで今は十分だ。

ゲーミングノートPCの購入を迷っているならぜひご参考に。

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